いしがめハウス

主にベースギターや宅録に関する話題と日々の雑記

Studio One3 ソングファイルが開けない

 ちょっとした映像にBGMを付ける必要が生じ、せっかくだからとStudio One3を使って1曲作ってみようと取り組んでみました。ドラムとキーボードはMIDI入力して、ベースとギターは自分が弾くことに。

 まず、ざっくりとした曲の構成を作ることにして、Studio Oneの中に立ち上げたToontrack社のソフト音源EZ Keyのコード機能で進行を大まかに作り、Studio OneのシンセトラックにMIDIで貼り付けました。こうすることで曲の構成が大まかにわかるようになり、ドラムを入力したりマーカーを入れたりするのが容易になります。Cubaseだとコードトラックなんてはじめか搭載されている機能で、EZ Keyよりももっと柔軟に同じことができるんでしょうが、EZ Keyのコード機能だけでもなかなか便利です。

 ドラムのMIDI入力をして、ピアノやキーボードなどの鍵盤楽器を入力した後、ベース、ギターの順番で録音していきました。土曜日の午後からはこれらの作業を始め、ギターの録音は日付が変わる頃に差し掛かり、キリのよいところで中断して就寝。

 翌日曜日、朝食を食べて、いざ昨夜の続きの録音をとStudio Oneを立ち上げ、保存したソングファイルを開こうとうすると・・・・何とフリーズします。気を取り直してパソコンを再起動し、もう一度挑戦しますが・・・またフリーズ。この再起動、ソングファイルを開く、フリーズというのを4、5回繰り返し、一向に開けないので昨日の作業結果をすべて失ってしまうのかと呆然とするわけですが、8時間の作業を簡単に諦める訳にはいきません。

 まずはネットで似たようなことで困って解決している人がいないか検索。しかし、これといった記事に当たりませんでした。
 諦めきれず、あれこれとやって、私なりの解決方法を見つけたので、記録しておきます。

 最初に疑ったのが、ドラム音源のBFD3。

 音色データがあまりに大きいので、外付けハードディスクに置いて運用していますが、この外付けが何かに影響して上手く読み込めず、フリーズしているのでないかと疑ったのです。しかし、新規ソングを作り、BFD3でシンセトラックを作ると問題なく動作するので、どうやら犯人ではないようでした。

 ああでもないこうでもないとそうこうしているとStudio Oneがオーディオインターフェイスが無効になったから再接続するかと聞いてくるエラーが出て、急に音がでなくなりました。

 このエラー発生がヒントになり、ソングファイルが開けない原因は、オーディオインターフェイスとStudio Oneとの関係ではないかと疑えるようになりました。

 まずWindows10でオーディオインターフェイスが動作しているか確認するとちゃんと認識していました。次にStudio Oneを起動すると、先と同じくハードウェア無効のエラーが出て再接続するか聞いてきます。再接続しようと試みますが、Studio Oneは受け付けずにエラーを返してきます。

 Studio Oneは起動させたままで、何でもいいのでスタンドアロンのソフト音源を起動させ、音を出すよう試みたところ、Windows10は認識しているので、何の問題もなく音が鳴ります。この試したスタンドアロンのソフト音源を終了させ、再度Studio Oneに戻り、オーディオインターフェイスへの再接続を試みると、何と!今度はエラーが出ずに接続が完了しました。

 ひょっとして今度はソングファイルが開けるのではと試みると・・・今度はエラーなくスムーズに開くことができました。このソングファイルが開けずあれこれと2時間作業が止まってロスしてしまいましたが、前日の8時間が無駄にならなくて良かったです。

 最後に、今回のトラブルに対する解決方法と考え方なのですが、これからはStudio Oneでソングファイルが何度やっても開けなかった時は、オーディオインターフェイスをまずは疑い、Studio One側がうまく制御できていない(つまり接続がうまくいっていない)状態になっていると考えてみようと思います。接続がうまくいっていないのに、Studio One自身は自分が制御していると勘違いをしたままなので、いざソングファイルを開こうとしても処理を最後まで進められずにフリーズしていたと推察されます。

 これを解決するためには、Studio Oneからオーディオインターフェイスの接続を一度切り離してやり、接続をリセットしてやればいいので、今回の私の場合はたまたまスタンドアロンのソフトシンセを立ち上げて音を出すことで偶然引き離せたのではないかと想像されます。

 私と同じようにソングファイルが開けなくなったというトラブルは、まずオーディオインターフェイスを疑い、私と同じようにスタンドアロンのソフト音源を立ち上げて音を出してみるのもいいですし、Studio Oneのオーディオデバイス設定画面で問題のあるデバイスから別のデバイスに一度切り替え、またもとのデバイスに戻してみるというのでもいいのではないかと思います。

 このトラブルで2時間ロスはしましたが、頑張ってベースとギターを弾いた前日の8時間が無駄にならなくて良かったです。