Sadowsky Tokyo RJ4
20代はドラムを叩き、30代に入ってからベースギターを弾くようになりました。
最初は楽器を買うお金もなく、友人から使っていないベースギターを借りて練習していました。コツコツとお金を貯めて最初に購入したのはSadowsky TokyoのRJ4というベースギターでした。
なぜこのモデルになったかというと楽器を貸してくれた友人が、Sadowsky TokyoのJTというベースギターを使っていて、その楽器の音が私にはとても魅力的で憧れるようになったのですが、ほどなくしてそのJTは生産が終了して入手できなくなってしまいました。JTに替わって生産されるようになったのがRJ4で、これを購入したような次第です。
RJ4も購入前には何度か楽器屋で試奏させてもらい、ATELIER ZのM#245などと比べたりもしたのですが、私の好みの音ではなくて最終的にRJ4に決めました。
RJ4は、入手後しばらくしてJTと同じように生産が終了しました。同時に、今度はSadowsky Tokyoブランドまでもなくなってしまい、Metrolineシリーズが展開されるようになりました。Metrolineのレギュラーモデルに対して、オーダーモデルのSadowsky TYOというのもあり、MetrolineとTYOが、かつてのSadowsky Tokyoのような立ち位置ではないかと思っています。
このRJ4なのですが、特徴としては、Fenderの70年代ジャズベースをモチーフにしているモデルで、ピックアップの位置は70年モデルを倣っています。プリアンプはこのモデル専用品で、ハイトーンはブースト以外にカットもできるので、ローファイな音も簡単に作れたりしていろいろな現場で重宝しました。また、Sadowskyのベースは一回り小さいディンギーサイズというのが特徴のようですが、RJ4はフルサイズです。
Sadowskyというとネックの評判が良かったのですが、実際に使ってみた感想は噂どおりだったなと感じています。使い始めてもう15年ぐらいになりますが、トラスロッドを回すことはありません。多少は動いているんでしょうが、特に弾きにくいと感じることもなく、季節や気候に関わらずトラブル知らずです。
いい楽器なのでオーナーもあまり手放さないのか、オークションとか中古楽器サイトでもほとんど見かけません。私も死ぬまで手放さないだろうなあと思っています。
出音のサンプルはYoutubeで「Sadowsky RJ4」のキーワードで検索するとオーナーが投稿している動画にヒットします。変に加工されている動画は少なく、楽器の特徴がよくわかる動画が多いです。興味のある方はYoutubeへ。
例えば、下の動画は少しローとハイをブースとしているようですが、RJ4らしい音だと思います。